信号待ちの高級乗用車に軽く追突し、ぶつけられた車の運転者が車外に出たすきに、ぶつけた側の仲間が車を乗り逃げする「ごっつん盗」の被害が増えている。
神奈川県で昨年8件発生し、今年4月以降に2人が逮捕された。
愛知県や大阪府などでも多発し、日本損害保険協会は「事故で車を離れる時でも、必ず施錠を」と呼びかけている。
神奈川県では、横浜市港北区で昨年3月に初めて発生。
その後、同11月までに同市や大和市で同様の犯行が続いた。
同県警などによると、共犯者が車を盗むタイミングは
(1)ぶつけた運転手が車を降り、被害者と話し合いを始めた直後
(2)ぶつけた運転手が車を降りず、被害者が文句を言いに行った直後
(3)被害者が車の損傷を確認している間
の主に3パターンがある。
被害者はあわてて自分の車を走って追いかけ、ぶつけた運転手はそのすきに車で逃げる。
わずか1分弱の出来事で、被害者が相手のナンバープレートや人相を覚えているケースは少ないという。
愛知県内では、2003年4月~今年4月の2年余に約50台の被害が出た。
大阪市や兵庫県芦屋市ではこの1年間にドイツ製高級車ベンツの被害が未遂も含めて約20件起き、グループ4人が今年5月、窃盗容疑で逮捕された。
同協会は新手の手口について「最近の高級車は、鍵と車本体の電子情報が一致しないとエンジンがかからない『イモビライザー』装備が当たり前で、従来の方法では盗みにくくなったからではないか」と分析している。
「ごっつん盗」の名称は、愛知県警の捜査員が使い出したとされる。
同協会は「『おれおれ詐欺』『振り込め詐欺』などは名前が市民に浸透するにつれ被害が減った。『ごっつん盗』も定着させて、運転者の防犯意識を高めたい」と話している。
2005/07/27(Wed) 15:05 
