■米軍機墜落事故で遺族が講演会
横浜市緑区(現・青葉区)に米軍機が墜落し9人が死傷した事故から27日で28年が経過するのに合わせ、長女と孫2人を奪われた土志田勇さん(80)=横浜市青葉区=を招いた講演会が17日、横浜市中区山手町の神奈川近代文学館で開かれた。
土志田さんの著作「『あふれる愛』を継いで」(七つ森書館)の出版記念も兼ねた講演会は、事故を語り継ごうと「憲法行脚の会」(佐高信さんら呼び掛け人)が主催で、約90人が参加した。
この事故で長女和枝さんと2人の孫を亡くした土志田さんは「ベッドでの和枝の最初の言葉は『子供はどうしてる』だったが、けがの回復前に子供の死を知らせることはできない」と1年4カ月間、孫の死を隠し続けたことなど、時折涙で声を詰まらせながら当時を振り返った。
事故が起きたのは1977年9月27日。
米軍機が住宅街に墜落し9人が死傷した。
土志田さんの長女・和枝さんの長男裕一郎君=当時(3)、二男康弘君=同(1)=は翌日に死亡、和枝さんも全身やけどを負い、苦しい治療に耐え続けたが4年4カ月後に31歳で亡くなった。
続いて、作家の早乙女勝元さん、佐高さんと鼎談(ていだん)し、昨年8月に沖縄で起きた米軍ヘリコプター墜落事故にも触れた。
早乙女さんは「身近に米軍基地がある以上、いつでもどこでも起こりうる事故」と強調した。
佐高さんは「墜落事故は、日米安保は国民を守るのではなく国民の生活を破壊しているという実例だ」と訴えた。
会場からは「事故を忘れないで語り継いでいく思いを新たにした」などの声が寄せられた。
2005/09/18(Sun) 02:27 
