■「誠」をもって治安回復を…伊藤哲朗・警視総監が抱負

警視庁の第85代警視総監に、前警察大学校長の伊藤哲朗氏(57)が19日付で就任した。
これに先立ち、読売新聞のインタビューに応じた伊藤氏は、「首都の治安を担う重責に身が引き締まる思いだ。誠心誠意、誠をもって事にあたる」と述べるなど、実直な指揮官ぶりをのぞかせた。
警備・公安畑を長く歩いてきた。
「部下思い」との声が強い。
1998年から2年間務めた警視庁警備部長時代、管内の機動隊を回っては、若い隊員らと一緒に風呂に入った。
皇宮警察本部長だった2003年、北海道訪問中の天皇、皇后両陛下の専用車に、軽乗用車が急接近するという事件があった。
この時、身をていして軽乗用車を阻止した白バイ乗務の皇宮護衛官に対し、功労をたたえて4首の短歌を贈った。
その1首―。
<己が身はいかになるとも身を捨てて 任務(つとめ)果たせし衛士(えじ)の鑑(かがみ)よ>
手堅い仕事ぶりにも定評があり、以前の部下は「ここぞという警備を指揮する時は、3、4日前から体調管理を始めて臨んでいた」と話す。
警視庁は昨年、東京の治安を10年前の水準に戻すとした「治安回復3年計画」の目標を達成したばかり。
しかし、新総監は「社会情勢も、国民の規範意識も、(治安回復にとって)状況は厳しい」と分析する。
そのうえで、「世界一安全な国と言える状況ではないと思う。
犯罪抑止をさらに進めなければならない」と、首都の治安回復への意気込みを語った。

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