■時効まであと1年

◆大和田町スーパー事務所内けん銃使用強盗殺人事件

平成7年7月30日(日)午後9時15分過ぎころ、八王子市大和田町4丁目にあったスーパーナンペイ大和田店の2階事務所内でその事件は起こりました。

被害者は、スーパーの女性従業員3人で、うち2人はアルバイトの高校生でした。
高校生の2人は、中学時代からの親友で、それぞれが保育士や幼稚園の先生になりたいという将来の夢に向かって、勉学やクラブ活動に励んでいました。
また、もう一人のパートの女性も介護の資格を取るため、働きながら勉強していました。
そうした3人の夢を、犯人は無残にも打ち砕いたのです。

この年は、1月に阪神淡路大震災が、3月には地下鉄サリン事件が発生するなど、記憶に残る出来事が起きた年でした。
当日は、近くの公園で盆踊りが行われていて、周囲は盆踊りを楽しむ人でにぎわっていました。
午後9時ころ、盆踊りのトリを飾る太鼓の音が響く中、パートの女性が店を閉め、3人は2階の事務所で帰り支度を始めました。
午後9時5分ころ、公園の盆踊りが終了。
午後9時15分、パートの女性が電話で知人に迎えを頼んでいることが、通話記録から分かっています。
午後9時17分ころ、スーパーの付近にいた人が、「パン、パン」という乾いた音を聞いています。
午後9時20分ころ、迎えを頼まれた知人がスーパーの駐車場に到着して、パートの女性が事務所から出て来るのを待っていました。
しかし、事務所から出て来ることはありませんでした。
そこで、この夜一緒に行く予定でいた飲食店に先に行ったのではないかと思い、確認に向かいましたが、パートの女性は約束の飲食店にはいませんでした。
迎えを頼まれた知人は心配になり、飲食店の経営者を連れてスーパーに引き返しました。
そして、事務所内で3人が倒れているところを発見したのです。

犯人は盆踊りが終わった後の喧騒を利用して、スーパーの事務所に侵入したと考えられます。
そして、帰ろうとしていた高校生2人を粘着テープで縛り、パートの女性に2発、高校生に1発ずつ、けん銃を発射して殺害しました。
さらに、金庫に1発発射して現金を奪おうとしましたが、金庫が開かずに、そのまま逃走したのです。
その間わずか5分くらいと考えられています。

事件発生の前後には、スーパーの周辺で白色の乗用車が複数目撃されています。
トヨタのチェイサー、クレスタ、マークⅡ、コロナタイプの乗用車とみられています。
この事件は、一般市民、しかも女性がけん銃で殺害されるという、過去に例を見ない残忍な事件で、この事件後、一般市民にけん銃が向けられる事件が目立つようになったことから、「銃犯罪のターニングポイント」と言われるようになったのです。

事件現場だったスーパーは、事件後、名称を変えて営業していましたが、平成10年に閉店し、取り壊されました。
現在、その場所は、駐車場となっていて、当時の面影はありませんが、事件を忘れることは絶対にできません。
警視庁では、事件発生以来延べ13万人以上の捜査員を投入し、現在も特別捜査本部を設置して捜査を続けています。
また、これまでに、皆さんから900件近くの情報が寄せられ、その一つ一つを慎重に捜査しています。

特別捜査本部では、皆さんからの情報をお待ちしています。
 事件が発生した午後9時15分ころ
  ○スーパーの外階段を昇り降りしている人を見た
  ○現場付近で不審な人や車を見た
 事件が発生する前の時間帯
  ○スーパー店内をのぞいている人がいた
  ○スーパー店内に不審な客がいた
 事件に前後して
  ○今まで言えなかったことがある
  ○「自分が犯人だ」と打ち明けられたことがある
  ○「犯人はあいつだ」と聞いたことがある
  ○けん銃を持っている人がいる
  ○お金に切羽詰った人がいた
  ○人間性が変わった人がいた
  ○急に姿が見えなくなった人がいた
  ○そういえば「何か変だ」と感じたことがある
など、どんな些細なことでも「貴重な情報」です。
是非、気になることをお知らせください。

●連絡先
  警視庁八王子警察署内
  大和田町スーパー事務所内けん銃使用強盗殺人事件特別捜査本部
  電話(042)645‐0110(代表)
  電話(042)646‐4240(直通)

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